🏠癌の告白はどのタイミング?🏠

当院では、生活習慣病で通院中の患者さんにも、便秘や下痢、胃痛

腹痛、排尿遅延など、なんらかの症状のある方には、積極的にがん検査を

お勧めしています。

(当院でできる癌検査は、血液検査での、腫瘍マーカーチェックです)

 

その中で、<軽度の腫瘍マーカーの上昇>は、単なる炎症の場合も

ありますが、もしかすると、早期がんが少し成長したところで、とらえて

いる可能性があります。

 

先日、ほんの少し腫瘍マーカーが上昇していた男性患者さんに、念のために、

大きな病院での精査を受けて頂いたところで、担当医の先生も、<この値なら、

おそらく大丈夫ですよ>とおっしゃったそうで(私も、おそらく、問題ないとは思うけど

念のためにいっておきましょうとお話していたので)安心していたら、

画像診断をしたら、怪しい影がある・・・と。

 

ご本人も大層ショックを受けておられました。

そして、相談されたのが、

<先生、妻には、このタイミングでいうのがいいでしょうか?>

 

・・・・・・・・・・ここまで、大層なことにならないと思って

お話をしてなかったんですね。

 

さて、これは、責任重大です。

<う・・・・ん、私なら、ここで言ってほしいかな?だって、

いきなり、癌です、って言われたら、もう、ショックすぎて。

せめて、可能性がある・・・程度の時に知りたい>

私の隣にいた看護師さんも

<私も、このタイミングに知りたいです>

<だよね~>

 

そして、考えたのは、この段階で知れば、結果を一緒に聞きに行けて

担当医から、今後のことの話も聞くことができて、いろいろな覚悟が

できるからです。

 

普段から、夫婦で、親子で、<もしも、大きな病気がみつかったら、

どのタイミングで話してほしいか>、そんな話も時折しておいてくださいね。