私が医師としてここまでくるのに、先輩・同級生・後輩(ほとんど女医)
に、本当に、<育てあげてもらった>という感謝の思いでいっぱいです。
でも、特に、私が、感謝してやまない先輩がいて、それはそれはそれは
もう、細やかなところまで、注意だらけ、なのです。
<機器のコードは、他のコードとからまないように壁をはわせなさい>
(じゃないと、万が一にも患者がひっかかる・急な移動の時に、さっと用意ができない)
<なんですか、そのへっぴり腰は!おなかに力をいれておしりをひっこめなさい>
(医師として、頼りにされる品位と風格を身につけなさい)と、もう、患者に対する態度、
医療に対する態度、日常生活立ち居振る舞いに至るまで、事細かく注意を受けていました。
その時は、その先輩のそういう姿勢が大好きだったし、理にはかなっていたので
なんとか頑張ってついていっていましたが、その効果が表れたのは、先輩と離れて
次の職場に移った時でした。
すごいスタッフ・患者に、信頼される。先生は、細かいところまでに目が届く、
さっと自分でやることの準備ができる(スタッフに任せず、自分のする医療行為は
万が一にはひとりでできるようになっておきなさい、というのも、先輩の教えでした)
医師として一本筋が通ってる・・・・。わぁ、えぇ、私って、そんな存在だったけ?
後輩を叱るのは、きっと、先生もすごい気力がいったし、自分自身をも
律しておく必要があるのでご自身も日々自分自身を叱咤激励されていただろうし、
改めて、先輩のすごさをしったのと、そして、先輩の愛情を、ひしひしと感じた瞬間でした。
職場で<愛情>や<理念・信念>をもって注意してくれる存在は貴重です。
まずは、1年、その人の下で頑張ってみましょう。
見違えた自分に、であえる可能性がありますよ。
新入社員の方々にとっては、まだ、始まって数か月の時期。
学生から社会人への切り替えは、なかなかうまくいっていないかもしれませんが
そんな上司に出会えていることを祈ります。🌸