土曜に参加してきた勉強会は、<認知症治療における薬物療法>でした。
今は、多種の認知症治療薬が発売されていて、神経内科、精神科の
先生方が診断、治療を開始された際に、当院に来院された患者さんの服用状況から
どのようなタイプの認知症と診断され加療をされているのかを
考察する勉強のために参加したんですが、とても興味深い内容がありました。
認知症の初期で、家族が気づいているが、かかりつけ医が気づいていない
症例では、認知症症状を誘発する内服薬が投与されている場合があるという
んです。えぇ~。
その内服について、家族から相談を受けた神経内科医や精神科医が、どのように
かかりつけ医に連絡し、減薬してもらうかが、とても難しいのだそうです。
だって、もともと、全身状態を整えるためにだされていたお薬で、しかも
かかりつけ医は気づけないレベルの認知症症状ですから。
私は、連携を上手にとることを普段から心掛けていますが、ご教示頂いた内容を
素直に受けとめて日々の診療に活かしていくということを改めて心に
誓いました。