当院が得意とする<診療>

実は、わざわざ、当院の<特徴>をださないようにしています。

 

それは、気楽に、体のことで相談にきてほしいのです。患者さんに、<この病状だと、何科だろう?>とか考えずに、<まずは、ひさこ先生のところへいけば、適切なところに紹介してもらえるから、まずは、先生のところへ行こう>って思ってもらいたいのです。

 

わたしは、自分の診療スタイルとして、専門の先生方と同じ目線で、検査、治療ができないのであれば、自分ではやりません。例えば、不眠は、最初の一剤めは、病状によって3種類を使い分けていますが、それが効かない場合は、不眠を専門とする先生のところを受診して頂いています。2剤目として、専門の先生なみに上手に処方できる気がしないからです。それは、患者さんに対して、申し訳ないからです。ですので、病診連携(病院ー診療所連携)診診連携(診療所ー診療所連携)には、非常に熱心に情報収集していますし、先生方とお顔をつなぐようにしています。

 

当院が得意としているのは、①内科疾患の初期治療(健診などでひっかかって、一番最初の精査と、治療の開始)②いろんな診療所をまわってきたけども、どうしても納得できない、何が原因か納得いくまで知りたい、適切な医療機関に導いてほしいといったところでしょうか。

 

初期は、本当に、いろんな可能性を考えて丁寧に精査を重ねて、一番適切な処方をみつけだすことを医師としてプライドをかけていますし、普段から地域の勉強会には積極的に参加して、どこに、どんなことを得意とする先生がいらして、自分を頼ってきてくれた患者さんを、どの病院のどの科のどの先生に託すかを、患者さんへの愛情と思っています。

 

これらをやろうと思うと、専門性をだして、患者さんが来院される間口を狭めたくないのです。