さて、なぜ、20年もかかってしまったのか。
それは、一生懸命、私たち兄弟を育ててくれた親の刷り込みの
激しさ、としか、いいようがありません。
<医師として、崇高な使命感をもって、仕事をしてほしい>
具体的に<どういうことか>ということはいいませんでしたが、
この言葉が、親の口癖でした。
それを、私は、<大きな病院で、バリバリと、最先端の高度
医療を行うこと>と、なぜか、解釈してしまったのです。
もしも、家庭・子供をもって、それがかなわなくても、せめて、大学病院に居た頃のように
午前は外来、午後は検査、夕方からは、病棟管理に研究・・・・医師として、なによりも
その業務に邁進する生活をしなくてはならない、と思っていました。
さて、そんな私が、子育てに追われる中で、<外来診療only(オンリー)>の生活を
体験すると・・・・楽しい、楽しすぎる。もう、毎日が、スキップして、職場に
いきたくなるほど、大好き、この仕事、と、本当に思いました。
大きな病院での先生方の活躍、思い、日常的な忙しさもわかる。
そして、自分がかかりつけ医として、するべき仕事、大きな病院にゆだねるべきこと
の区別もはっきりとわかる。
大きな病院の先生方からの返信の意味を、患者さんに、かみ砕いて説明もできる。
自分にしかできない、自分が使命をもってできる仕事が、<ここにあった~~>と
本当に、うれしい気持ち、そして、これからの医師としての人生を、これにささげようと
思いました。
別に、外来勤務医でも、使命を全うできるとは思いましたが、やっぱり、
<内装>に、すごく思い入れがありました。
白が基調の医療機関が、嫌い、なんです。
不安な方々を、温かく迎えたい・・・・・。
ということで、やっぱり、<開業するしかないな>と、思いを決めました。
当院の待合に、一度、足を踏み入れてください。
おうちのリビングにいるような気持になって頂けたら、一番いいなと、思って
設計しました。参考にしたのは、ド○-ルコーヒーのお店です。(笑)。
大学生以上の、老若男女が、区別なくくつろげるお店の雰囲気がいいな、と、思いました。
(当院の対象は、15歳以上・高校生以上 です)
クリニックは、患者さまの思いを受け止めます。
どうぞ、不安がらずに、温かい思いの広がる当院受診へ、一歩、足を踏み出してください。