秋の健診シーズンがやってきましたが、結果をもらって、<あららぁ~(泣)>とか
<やったぁ!(ガッツポーズ)>など、まさに、悲喜こもごもですね。
さて、みなさんにとって、非常にわかりにくい<経過観察>の意味。
まず、健診について考えて頂きたいのですが、健診がみているのは
<現時点>でのあなたの体調です。
でも、内科医が基準としている値は、<現時点>ではありません。
5年後、10年後健やかに過ごしていただくためには、今、どの程度の検査結果で
ないとだめなのか、ということを考えて、<これ位の値でいてほしい>という値をだしています。
そうなると、健診では<経過観察>でも、内科医がみたら、<これから先、5年、10年
その先まで、日々、健やかに過ごすためには、このデータだと、○○○○ですね>、と、お伝えして
<本当に軽症のうちから治療を開始すると、合併症も起こしにくく、ここでわかることができて、
本当によかったですね>ということになります。
健診で<経過観察>があった方は、油断せずにぜひ一度、健診結果をもって
受診してみてください。内科医がみても、あっさり、<これは、経過をみたら
いいでしょう>という場合も、当然ありますので、ご安心ください。
一時期、産業医として、職場健診結果の所見づけをしていた時に、産業医の先生方と
実臨床の内科医との間には、基準とする値に差があることがわかり、なるほど、
判定する視点が違うのだなぁと、なんともいえない気持ちになったことがあります。
仕事はできる状態だけど、やっぱり、これから先を考えたら治療した方がよい
状態の場合があります。
経過観察・・・・・<次の健診までには、正常に戻しておいてね>と言われちゃった、という気持ちで
受け止めて頂けると、院長はとっても安心します。